§75. テントウムシ

 原題はGradient Designing。形状を作成するのが大変な時など、形状を作成する面白い方法があります。ユニークな結果がもたらされるので大いに参考になるかと思います。グラデーションを巧みに利用してテントウムシを描いてみます。
GIMPのチュートリアル サイトGuiconより、 Gradient_Designing の実践です。

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     完成画像。

Step1-3 体部グラデーション。

Step 1

 体部部分の作成。

    1/ 新規画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=400×400
    背景=黒

    2/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名: Body
    背景=透明

    3/ Bodyレイヤーにブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=描画色から背景色
      反転=チェック
      形状=放射状
      グラデーションの方向=中央やや下から右下

Step2-3 頭部。

Step 2

 頭部の作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名: Head
    背景=透明

    2/ Headレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=比較(明)

    3/ Headレイヤーにブレンドを適用し、適当な位置に移動(左図参照)します。体部より小さなグラデーションにします。

    設定:
      グラデーション=描画色から背景色
      反転=チェック
      形状=放射状
      グラデーションの方向=中央やや上から右上

Step3-4 目。

Step 3

 目の作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名: Eye
    背景=透明

    2/ Eyeレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=比較(明)

    3/ Eyeレイヤーにブレンドを適用し、適当な位置に移動(左図参照)します。

    設定:
      グラデーション=描画色から背景色
      反転=チェック
      形状=放射状

    4/ もう一つの目を作成します。Eyeレイヤーを複製し、適切な位置に移動します。

    Eyeレイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    5/ 二つの目のレイヤーを統合します。

    Eyeコピーレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    6/ レイヤーを統合するとレイヤーモードが標準に戻るので、レイヤーモードを元に戻します。

    Eyeレイヤーのレイヤーモード=比較(明)

Step4-4 片方の触覚を作成。

Step4-7 両方の触覚を作成。

Step 4

 触覚の作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名: Feeler
    背景=透明

    2/ Feelerレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=比較(明)

    3/ Feelerレイヤーにブレンドを適用し、適当な位置に移動します。

    設定:
      グラデーション=描画色から背景色
      反転=チェック
      形状=放射状

    4/ 1/から3/をブレンドのサイズを適当に変更しながら5回繰り返し左図のような触覚を作成します。

    5/ 触覚(Feeler)に関わるレイヤーの全てを統合します。下のレイヤーと統合したとき、レイヤーモードが標準に変更されるので、その都度、レイヤーモードを比較(明)に変更します。

    上から順に、Feelerコピー#n(nは数字)レイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合
    統合の都度、レイヤーモードを比較(明)に変更

    6/ もう片方の触覚(Feeler)を作成します。まず、Feelerレイヤーを複製します。

    Feelerレイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    7/ Feelerコピーレイヤーを鏡面反転し、適当な位置に移動ます。

    8/ 二つのFeelerレイヤーを統合します。

    Feelerコピーレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    9/ レイヤーを統合するとレイヤーモードが標準に戻るので、レイヤーモードを元に戻します。

    Feelerレイヤーのレイヤーモード=比較(明)

Step5-1 彩色。

Step 5

 彩色。

    1/ 各レイヤーを彩色します。設定は任意。各レイヤーを選択して好きなように彩色します。

    色>着色

Step6-6 作成されたテントウムシ外形の選択範囲。

Step 6

 テントウムシ全体の選択領域の作成。

    1/ Bodyレイヤーを選択し、ファジー選択ツール(もしくは、色域選択ツール)で、レイヤーの端の黒い部分をクリックし選択領域を作成します。

    2/ 選択領域を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    3/ 選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

    チャンネル名=Body

    4/ Head、Eye、Feelerの各レイヤーで、1/から4/を実行します。

    それぞれのレイヤー名をチャンネル名に設定します。

    5/ チャンネルタブに移動し、Bodyチャンネルから選択範囲を作成します。

    Bodyチャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に

    6/ 他のチャンネルからも選択範囲を作成し、5/で作成した選択範囲に追加します。

    他のチャンネルを右クリック>選択範囲に追加

    7/ 出来上がった選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

    チャンネル名=Outline

Step7-3 分画線の描画。

Step 7

 分画線の描画。

    1/ Eyeレイヤークリックした後、新規レイヤーを作成します。このレイヤーに分画線を描画します。

    レイヤー名=Stroke

    2/ Strokeレイヤー上に左図のような分画線をパスツールを用いて描画します。

    パスツールで所定の線を描画した後、パスツールのプロパティダイアログの パスの境界線を描画 をクリックする。

    作例では、線スタイルを設定して描画 で:
      ペン幅=4
      描画色

    3/ Strokeレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=オーバーレイ

Step8-4 模様の作成。

Step 8

 模様の描画。

    1/ Strokeレイヤークリックした後、新規レイヤーを作成します。このレイヤーにテントウムシの模様を描画します。

    レイヤー名=Star

    2/ Starレイヤー上に左図のような模様を楕円選択ツールを用いて描画します(片方だけ作成します)。

    それぞれの星毎に新規レイヤーを作成し、楕円選択ツールで円を描き、内部を黒で塗りつぶします。

    3/ Starレイヤーに関わる全てのレイヤーを統合した後、レイヤーを複製します。

    各レイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    4/ 複製されたStarコピーレイヤーを鏡像反転します。

    鏡像反転=水平

    5/ StarコピーレイヤーとStarレイヤーを統合します。

    Starコピーレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

Step9-3 抽出したテントウムシ。

Step 9

 テントウムシの抽出。

    1/ テントウムシの部分を抽出します。チャンネルタブに移動し、Outlineチャンネルから選択範囲を作成します。

    Outlineチャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に

    2/ 選択範囲を抽出します。

    編集>可視部分をコピー

    3/ テントウムシの新たな画像を作成します。

    ファイル>画像の生成>クリップボード

    プロジェクト名=New Lady Beetle

Step10-4 輝きの追加。

Step 10

 輝きを作成して完成。

    1/ New Lady Beetleプロジェクトで、テントウムシに輝きを追加します。輝き用の新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=H Brightness

    2/ 描画色を変更します。

    描画色=白

    3/ 頭の部分に楕円選択ツールで選択領域を作成し、適切な位置に選択範囲を移動させた後、ブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=描画色から透明
      形状=線形
      グラデーションの方向=下から上

    編集>可視部分をコピー

    4/ H Brightnessレイヤーの不透明度を下げます。

    不透明度=50

    5/ 1/から4/までのステップをテントウムシの体部でも実行します。

    変更点:
      レイヤー名=B Brightness
      作成する選択範囲=頭部よりも大きめに

    6/ 全てのレイヤーを統合します。

    何れかのレイヤーを右クリック>画像の統合

    7/ 上下鏡像反転させて完成です。以下に示します。

完成図(実画像)

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO